リスク分散のために多くの銘柄を保有すると管理が煩雑になります。
既に、始めている方は自分なりの管理方法を用いていると思いますが、これからの方は悩まれる方もいらっしゃると思います。
4回に分けて私の管理方法をご紹介していきます。
- 日本高配当株銘柄情報ページへのアクセスリンク作成
- 日本高配当株の損益管理
- 日本高配当株の毎月配当金管理
今回は1回目です。
一例として参考にしていただけると嬉しいです。
日本高配当株管理のエクセル全体図
投資信託1銘柄を入れて、74銘柄ありますが見やすいように途中割愛しています。
主題は、直接各銘柄の最新情報を簡単に得るために、特定情報サイトへのアクセスリンクを作成しました。その具体的な作成方法です。
情報サイトへの直接リンク
銘柄管理用のエクセルシートの右には、基準日、株式口座、証券コード、銘柄名称と情報ページへのクリックリンクがあります。
証券口座
日本高配当株760万円は特定口座になります。120万円分はNISA口座で米国超高配当ETF、120万円は米国インデック連動ETFに使っています。
銘柄コメント
証券コード3431の宮地エンジニアリングは、2023年9月30日保有分の株式を1株⇒2株に株式分割したので、備忘録的に銘柄名のセルにメモを残しています。
通常はポインターをセル上に持っていかないと表示されない設定です。
個別銘柄情報ページへのクリックリンク
保有株の情報にアクセスするのにわざわざ検索したり、トップページから何度もクリックして目的のページまでたどり着くのは、面倒ですよね?
私は、銘柄管理のエクセルセルにリンクコードを張り付けて、クリックひとつでアクセスできるようにしています。我ながらとても便利でストレスフリーです。
一括してクリックリンクを作る
そのクリックリンクも銘柄が増えると、そしてリンクする項目を新たに作ろうとするとかなりの手間がかかります。
エクセルのセル結合を用いて、全ての銘柄のクイックリンクを簡単に作成できる方法があります。難しいわけではありませんが、知らない方もいらっしゃると思うので手順を書いていきます。
MINKABUのトップページのURLは、「https://minkabu.jp/stock/”証券コード番号”」となっています。
例えば、タマホームのMINKABUトップページURLは、「https://minkabu.jp/stock/1419」になります。銘柄を変えるにはこの4桁数字を入れ替えるだけです。
この文字列をエクセルのセルに貼っておけば、自動的にウエブページへのリンクが作られて、クリック一つで欲しい情報のページにいくことができます。
ただ、いちいち4桁の数字を打ち込んでいくのは面倒ですが、セル結合により一度ですべてのセルのリンクが作成できます。
個別銘柄情報ページのアクセスリンク作成 実例:MINKABUトップページ
(1) 証券コードが入ったセルを作ります(A列)
ここでは3銘柄で説明していきます。
(2) 結合したい文字列の入ったセルを作ります(C1セル)
ここでは、MINKABUトップページへのアクセスリンク「https://minkabu.jp/stock/」としています。タマホームの場合、「https://minkabu.jp/stock/1419」という文字列を作りたいわけです。
(3) 結合したい文字列を入れたい一番上のセル(C3セル)に数式を入力
数式と言ってもつなげたい文字列を”&”で繋ぐだけです。
ここでは、C1セルの直後にA3セルの文字列を結合したいので、数式は「=C1&A3」ととてもシンプルです。
(4)これを下のセルにコピーペーストします(NG例)
ん?変な文字列が出来上がっています。2つ上のセルの文字列にA列の文字列が積み重なっています。これはやってしまいがちなNG例で、C3の数式でC2のセルを固定しなかったからです。
(5)固定したいセルには”$”を付ける
最初にC3セルに入力する数式は、「=C1&A3」ではなく、指定セル(C1セル)を固定するための”$”をC1セル部分に付けた「=$C$1&A3」が正解です。A3セルは固定せずに、A4~A5…と変化して欲しいのでそのままです。
これで目的の文字列になりました。ただ、この状態では文字列ではなく数式のままです。
(6)数式から文字列への変換
簡単な手順ですが、もうひと手間を掛ける必要があります。
ここで見えているC3~C5の中身は、このままでは数式の状態でアクセスリンクのURLになっていません。これを文字列に変換します。ほんとに簡単です。
①対象セルを選択し、②右クリックメニューからコピーを選択((左)クリック)します。
③選択した対象セルの一番上(C3、複数列の場合は一番左上)にカーソルを合わせ右クリックして、再びメニューを出します。
④貼り付けオプションの「値(V)」を(左)クリックします。バインダーの右下に数字の123が重なっているアイコンです。
”④”は、「形式を選択して貼り付け」から「値(V)」を選択しても構いません。
これで、数式だったセルは文字列となり、クリックにより目的の情報サイトに一発アクセスできます。
これで各銘柄のアクセスリンクURLができます。最初に銘柄名に証券コードを入力する必要はありますが、一度の入力で済みます。
実際には、証券口座のウェブサイトからCSVファイル(エクセルとほぼ同一)がダウンロードできるので、銘柄の証券コードや銘柄名を打ち込む必要知ら有りません。
個別銘柄情報ページのアクセスリンク作成 応用(文字列の例)
上の例は銘柄トップページへのアクセスリンク作成と最も簡単な例でしたが、セルを3つ、4つと結合させる場合も基本の同じです。
MINKABU配当ページへのアクセスリンク
MINKABU配当ページのURLは、「https://minkabu.jp/stock/”証券コード番号”/dividend」です。証券番号の後に「/dividend」が付きます。
トップページへのアクセスリンク作成と同様な手順ですが、先ほどの表を用いて取っ掛かりだけ具体的に説明しておきます。
①追加したい文字列を入力
ここでは、D1セルに銘柄ページのアクセスに必要な「/dividend」を入力します。
②D1セルに数式「=$C$1&A3&$D$1」を入力します。
「C1セルは固定”$C$1”」&「証券コードセル」&「C3セルは固定”$C$3”」
MINKABUトップページと同様に、数式を下のセル(D4~D5)にコピーし、まとめて数式から文字列に変換します。
これで、MINKABU配当ページへのアクセスリンクは完成です。
結合させたいセルが3つ以上増えても、固定させたい文字列や数字の順番が変わっても基本同じです。
アクセスリンク文字列集
代表的な文字列集を列記しておきます。お役になれば嬉しいです。
MINKABU
トップページ:「https://minkabu.jp/stock/”証券コード”」
配当ページ :「https://minkabu.jp/stock/”証券コード”/dividend」
決算ページ :「https://minkabu.jp/stock/”証券コード”/settlement」
株価予想 :「https://minkabu.jp/stock/”証券コード”/analysis」
チャート :「https://minkabu.jp/stock/”証券コード”/chart」
IR BANK
銘柄トップ :「https://irbank.net/”証券コード”」
IR情報 :「https://irbank.net/”証券コード”/ir」
業績などはIR BANK独自の銘柄コード番号があるようです。
YAHOO!ファイナンス
詳細情報:「https://finance.yahoo.co.jp/quote/”証券コード”.T」
チャート:「https://finance.yahoo.co.jp/quote/”証券コード”.T/chart」
企業情報:「https://finance.yahoo.co.jp/quote/”証券コード”.T/profile」
だいたい単純なルールになっています。
次回、日本高配当株の管理2 エクセルでの損益管理
今、組み上げている1000万円80銘柄は当面売買しませんが、やはり現在評価額は気になるもの。できるだけ手間がかからないように管理しています。
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