これまでトップページ、配当ページ、決算ページの着目点を書いてきましたが、その他に確認していた箇所をまとめました。
株価予想ページ
高い配当が目的なので、基本的に株価の短期的な動きは気にしませんが、できれば大きな株価の下落は避けたいもの。
あまりに現在の株価評価が割高だと配当以上に株価下落が想定されるため、株価予想も購入可否の参考にしました。
これが全画面になります。
①株価診断/理論株価、②個人投資家の株価予想、③証券アナリストの予想が並んでいます。必ずしも①~③が全て揃っているわけではありません。
株価診断/理論株価
私はこれを一番信頼しています。
過去の銘柄の動きや業績の推移、市況全体の流れ、同業種の動向、企業規模による補正など多くの情報を処理して出てきた理論株価で、人間にありがちな思い込みや期待・悲観などの感情もないからと思うからです。
但し、最新の情報をいつまで取り込んでいるか、更新の頻度など確認する必要があります。
個人投資家の株価予想
ここは参考程度です。
人、特に一般投資家は過度に市場や市場情報に反応しやすい、感情や希望的観測に支配されやすいと思います。
全体的に他の2つの指標で示される株価より若干悲観的な傾向な気がします。
証券アナリストの予想
数字が示されていない銘柄が最も多い項目になります。
私は、市況記事や証券アナリストをあまり信じていません。
ある目的を持ったポジショントークだったり、人の目を引くセンセーショナルな記事になりがち。つまり、利己の利益というバイアスが入る場合があると考えてます。
私が一番信頼しているyoutuberさんも過去の検証していました。「”米国株の終わりの始まり”記事」から米国株が持ち直し長期成長したことも一再ではありません。
また、よく知られているようにほとんどのアクティブ運用投資信託・ETFは、市場のトレースするインデックス運用に勝てていないこともその証左だと考えています。
株価の予想、自分には無理!
株式投資を始めてもうすぐ3年。感覚的なところはだいぶ、つかめてきた気がします。皆がもっと株高になると思うところで下落する、もうどこが底か分からず怖くて買えないところで大きく上昇する。
安いときに買って、高いときに売れば…って、考えていた時もありましたが、今は、無理だと悟りました。
なぜならば、株価は各種指数の数値だけで決まるわけではなく、どちらかと言えばその影響は小さいと思えるからです。
株価は機関(大口)投資家の思惑で乱高下するし、一般投資家は感情で動くし、紛争や自然災害・疫病など想定できないようなことが起きるし、そんな中で株価なんか読めるわけがない。少なくとも自分には、と悟りました。
チャート
初期設定では6か月チャートが表示されるようです。
株価と25日、75日の移動平均線が記載されています。
確認するのは、10年長期チャートと日経平均株価との比較
ここでは長期(最長10年)の株価の動きを見ます。長期にわたり右肩下がりの株価推移だと今後配当を出し続けることができるのか不安になります。
市場全体の動きもあるので日経平均の動きも同時に表示させます。
上のグラフからは、この銘柄の株価は10年間で5%程度下落しています。同期間の日経平均株価は100%以上上昇しています。
銘柄のパフォーマンスは切り取る期間によって、全く違って見える!
ここで注意点があります。他の指数との比較する場合、どこを起点にするかでパフォーマンスの操作ができます。
上の例では、株価は日経平均に大きく劣りますが、5年チャートではその差はかなり縮まり、1年チャートでは反対の結果になります。
この銘柄の株価はたった一年で50%も上昇していますが、同期間の日経平均株価は20%しか上昇していません。その比率は2.5倍にもなります。
これは、日本の株式だけでなく投資信託、外国個別株やETFにも言え、証券会社や投資信託商品の説明などによく使われる手法です。いかにもその商品が優れているのかを示す目的で、一番都合のいい期間で他の指数や投資商品と比較して購買意欲を刺激しようとするものです。
ある銘柄、投資商品の株価が下落した底を起点とすれば、そのあとの株価上昇は見た目かなり良いものに見えます。注意しましょう
次回、”日本高配当株 指数(指標)分析による購入銘柄の決定5「IR BANK」で得られる情報
ここまでで、購入する銘柄を選定することも十分可能ですが、時間があったり、より詳細に銘柄選定したりしたい場合は、IR BANKのサイトからより詳細な情報を得ることができます。
ご覧になっていただけると嬉しいです。
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